【第1部 琉球烈像】
ゼロに萌える 山田實の帰還とリアリズム
無名の造型と母たちへのレクイエム 比嘉康雄の「情民」の原像
”シジ”を運び、”シジ”を撮る、結界のメディウム
記憶の地図の測量士 大城弘明のイクサと時代
〈さよなら〉と〈さよなら〉の狭間で 森口豁のトポロジー
【第2部 琉球電影烈伝】
記憶と夢のスクランブル
1 映画的な島 時代の欲望とまなざしのポリティーク
2 1930年代 「南島」の発見から「南進」へ
3 『海の民 沖縄島物語』 モンタージュされる東亜建設の夢魔
4 戦後世代のねじれ 幻想の祖国日本と沖縄のこら
5 『沖縄の十八歳』 「日本人/祖国論争」をめぐる葛藤
6 『一幕一場・沖縄人類館』 円環する構造と沖縄戦後世代の履歴
7 『謝花昇を呼ぶ時』 〈狂気〉で〈正気〉を撃つということ
8 『ヤマングーヌティーダ』 青春と火照らせたものへの恋歌
『遅すぎた聖断』 沖縄戦が問う天皇の戦争責任
10 『ヒヤ・サ・サーハイ・ヤ』 移民の二重性と乗り継がれる主体
11 『八月十五夜の茶屋』 占領の眼と〈翻訳〉遊撃性
12 『そこに光を』帰還兵の心の闇を探探す
13 『無言の丘』 〈無縁〉を〈優縁〉に換える第三号
地勢学的想像的と暴力の審級 『海燕ジョーの奇跡』をめぐる累進する〈南〉
【第3部 恋するEXO】
イメージの群島と光の詩学 東松照明と沖縄クロニクル・40年
ラブレターと徴発のインターフェース 〈沖縄へ/沖縄から〉の結び目
太郎の〈写真〉を見ることのジレンマ
〈一つの恋〉の終りのために
ヤポネシアはどこへ行った 播種、騙り取り、そして越境するEXO
あとがき
- 著者:仲里効
- 出版社:未來社
- サイズ:四六版/294ページ
- 発行年月日:2015年3月10日